「バケモノの子」を観る。
2015.07.19
細田守監督作品「バケモノの子」を、観て参りました。
「時をかける少女」
「サマーウォーズ」
「おおかみこどもの雨と雪」
を、すべて劇場で観ているせいか、
とても公開が待ち遠しい作品だったのです。
役所広司扮する熊徹(クマテツ)と、宮崎あおいと染谷将太の扮する九太(キュウタ)の
かけあいや関わり合い。
その周りで見守る仲間の会話や、「渋天街」の風景、渋谷の雑踏など
登場人物の個性や、ストーリーに心が躍り
飽きることなくあっという間の上映時間でございました。
原作・脚本・監督の細田守さんは、
息子さんの誕生が、おおきなきっかけになったとインタビューで答えていらっしゃいます。
〝子どもがこの世の中でどうやって成長して大きくなっていくのだろう〟
〝子どもが沢山のひとから影響を受けて成長していく様を、この映画を通して考えていきたいです〟
子育て経験の無いわたしの言葉は、
ただの理想論かもしれません。
自分の子どものころを振り返ってみても、
いつも周りには、祖父母や親戚、従妹たちがいました。
近所には、年ごろの近い子どもも数人居て
その子らや、その親たちとの関係も
今思えばその頃のたいせつな社会だったと気付きます。
困っていたら声をかけるということも、
そうして身に着いていくような気がします。
親と子という関係だけでなく、
近所や親類というゆるやかな広がりの中で、
かけがえのない小さな命を育むことが出来る社会がいいな。
声に出さなくても、ひとはイメージを持つことができるから。
「バケモノの子」、大好きな作品です。
写真は、文庫本の表紙より。