ゆく河の流れは絶えずして
2017.03.29
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみにうかぶうたかたはかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖と又かくのごとし。
この二日間、dauaさんをお招きした手相観教室で
たくさんの方の手のひらを拝見する機会に恵まれました。
誰一人として同じ線はありません。
大きさも、色も線の太さもほくろの位置や大きさも、
それぞれに違って、それぞれにいつの間にか変化しているようでした。
時は1212年3月、いまから805年遡るこの国で、
鴨長明が遺した「方丈記」を思い出します。
果たしてこれの真意を理解しているのかどうか
流れるようにしなやかなこの序文に魅力を感じ
ただ強く惹かれているだけなのかもしれません。
空を流れる雲のように
常に変化する自分と向かい合い
こうして、今日も
朝を迎えられたことに感謝をこめて