なつやすみの読書感想文にはぴったりの。
2017.07.26
あれから、篠原勝之さんの描く世界を覗いてみたくなって
小説「走れUMI」を読みました。
小学館児童出版文化受賞作だけに、
なつやすみの読書感想文にはぴったりなスピード感溢れる元気になれそうな物語。
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かつて捕鯨で栄えた、入り江の奥の小さな港町。僕はお母さんの実家のミカン山で暮らすことになり、生まれ育ったこの町を離れた。一年後の夏、僕は父さんとジイチャン、後ろ足を失くした犬のコロが暮らす故郷の町を目指し、ひとり相棒のマウンテンバイクUMIのペダルを漕ぎ出す。
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わたしは、釣りをしたことがありません。
なのでその醍醐味も、苦労も、リスクもほとんど想像できません。
ただ、この物語の中では、釣りを自分もしているような気持ちにさえなれました。
父と過ごした3日間で大きく成長していく僕。
父と、後ろ足をひきずるコロを救うため
ひとり真っ暗な海と格闘するシーンが大好きです。
いい物語に出会うと、
いろいろと感想を言いたくなる気持ちを、思い出せました。