いつもはいつまでもじゃない、の実感。
2018.05.27
代々木八幡にずっとあったスパゲッティのハシヤさん。
先日ふと食べたくなって出掛けたら、閉店されてて…
嗚呼、いつもはいつまでもじゃないをまざまざと実感したのです。
扉に掲出されてたメッセージには
「閉店のお知らせ」
平素より当店をご利用いただき誠にありがとうございます。さて、スパゲティ ハシヤ代々木八幡本店は、昭和47年の開店以来、多くの皆様によるご愛顧により現在まで営業を続けてまいりましたが、長年の営業による施設の老朽化等の事情により、現状でも営業継続が困難な状況となってまいりました。皆様の温かいご支援をいただいている中での苦渋の選択となりましたが、平成30年4月18日をもちまして、弊店とさせて頂くこととなりました。急な決定となりましたことをお詫びし、合わせてご利用頂きましたお客様にはご迷惑お掛けすることとなり、誠に申し訳ございません。尚、店舗施設の状況悪化によって、閉店日が早まる場合がございますことを重ねてお詫び申し上げます。皆様の明るい笑顔やお声掛けに励まされた46年間でした。あらためて長年のご愛顧に感謝申し上げますとともに、皆様の益々のご多幸ご発展をお祈り申し上げます。今まで本当にありがとうございました。今後のご利用につきましては、スパゲッティ ハシヤ新宿店をご利用いただきたくお願いいたします。
この味をはじめて味わったのは、
まだ、名古屋に居たころでした。
いまはもうないお店「ヴォーノヴォーノ」の
あんかけスパには無い組み合わせに驚いて
タラコスパやタラコウニイカのために週一ペースで通ってました。
46年という長きにわたって特別なスパゲッティを食べさせてくれたハシヤさん
新宿店が続いているというのはありがたいけれど
やはり本店ならではの味や雰囲気は捨てがたい。
永久なものなんて無いけれど、親しみを感じていた存在が無くなる衝撃は
穴が開いたような感覚なのでした。
―だって、いつもは、いつまでもじゃないんだから
(平野紗季子編集「二〇一八年の東京 味な店」より)