「ソラとハナ。」文月2025年
2025.07.15
(ハナノヒト太田瑞穂さんによる月に一度の連載です。)
文月。
暑い。一日何度もこの言葉を繰り返している今日この頃です。気が付くと「暑い、暑い、暑い!」って繰り返していたりして。独り言も、ご近所さんとのあいさつも、寝言も暑い。「暑い」の大バーゲン。これじゃあ、「家にお花を飾りましょうよ。」なんて軽々しく言えない7月。そんなことを私が言ってはいけないのですが。我が家の玄関の花「いってらっしゃいの花」やトイレの花「おはようの花」、夏は庭の植物を生ける事が多くなります。日に焼けたり、虫食いだったりするけれどそれも風情かと。
猫の額ほどの庭の花で、今年際立って元気な植物はペチュニア。毎年、梅雨時に少し育ちが悪くなってしまい悩み多い植物だったのですが、今年は旺盛に育っていて花もたくさん咲いています。そうなると花バサミを握りしめた私は分枝させるために切り戻しをするわけです。切り戻したら家に飾る、その繰り返し。今年は白花と黒っぽい花の2種類を植えています。
さてこのペチュニア。原産国は南米だったはず、どこなんだろう。だってこの日差しや暑さに強く、水やりはほどほどにってどこの国よ!と知りたくなるわけです。1767年フランスの植物学者フィリベール・コメルソンが白花をウルグアイで発見しヨーロッパに伝わったのはじめらしい。その後1831年にブラジルから赤紫色の花がヨーロッパにはいり、白花と赤紫花が交配されて今に至るとか。
白花が最初に発見されたのか~!!意外!赤紫かと思った!そして我が家には白花が咲いている。ちょっと嬉しい。単純です。
コメルソンさん、フランスの自然史博物館でおみかけした名前だなあ、調べよう。一緒に採取していた女性がいたのか~!!ジャンヌ・バレさん。この方は女性で初めて世界一周をしたそうです。その世界一周の前1766年から1769年にコメルソンさんと南米で植物採取をしたと自然史博物館のデータベースにありました。Temperate South America: Argentina, Uruguay,Brazilian。ウルグアイがありました。
ああ、原産地を調べただけなのに・・・・・。ネットの情報の海に飛びこんじゃった・・・。翻訳機能ってすごい・・・。今はペチュニアよりもジャンヌ・バレさんに夢中。
ペチュニアから世界一周を初めてした女性へ。花が教えてくれるものはいろいろあって楽しいですよ。庭に咲く白花のペチュニアを玄関に生けながら、「ウルグアイのどんな場所でみつけたのかしら。どんなふうに生えていたのかしら。」とコメルソンさんとジャンヌさんに聞いてみたいなと少しワクワクしました。
私事で今回の原稿が遅くなってしまいました。ごめんなさい。家人の父がなくなり、独り暮らしになった家人の母が春霞の中を生きる人になり、この三か月、心ここにあらずの花生けでしたし、花の話を伝えたいと思いながらも、踏ん張れない私がいました。それでも花を生けたり、庭で水やりや草むしりをしたりしていると、すっと心が軽くなったりしていたのです。たすかりました。
