会話をたいせつに。
2016.01.19
子どものころ、田舎の家では黒電話を使っていました。
テレビはブラウン管で、チャンネルは回して合わせる古い型。
夕食が終わると、家に一台あるテレビの前に、
いつも家族が揃っていました。
その黒電話は、玄関脇に置かれていて
電話がかかってくることは、
「来客」を意味していたのだと
いまこうして思い出してみると、そう思います。
中学生にもなると
かかってくる電話を受けるだけじゃなく
こちらからかけることも、たまにはあって
いちいちそれを緊張していたなぁ。
電話をかけるとは
相手のご両親や兄弟と、
まず最初に話すことをだったから。
大人や目上のひととの会話が
こういうシーンの積み重ねで身についたのかもしれません。
そのころの電話は、連絡手段としての役割がほとんどで
会話は、顔を会せたときにたのしんでいました。
いまじゃ、電話はスマホに変わり
声にだしてする会話より、
メールやLINEでする言葉の交換が主流です。
用件のみを伝えるシンプルなやりとりで終わるから、
ほんのときどき、昔のように非効率なコミュニケーションに戻りたくなって。
そのひとと、会って話す。
「会話」とは、それを文字で表していたんですね。
相手の表情や、顔色をみながら話すこと
たいせつにしたいなと思います。
昨日のスマスマ観てたから、頭をよぎったのかもしれません。
写真は、打ち合わせのために訪れた三軒茶屋二コラさん。