そのほつれは優しさの表れで。
2016.08.02
ソラのワークショップでもお世話になりました濱田真和さんが、
脚本・演出を手掛けるお芝居「tane&tiny」を鑑賞してまいりました。
superendrollerのメンバー4人だけで生み出す新しい作品。
オープニングは、
ふくしまオーガニックコットンの茶綿を使ったデモンストレーション。
福島県いわき市を中心とした耕作放棄地で、
震災後に始められた茶綿の有機栽培地へはメンバー4人も足しげく通う。
収穫された茶綿を、綿くりし、太糸を作るまでの様子をいくつかの道具を使って
見せてくれました。
有機栽培で収穫された綿の種は、蒔けば芽を出すのだそう。
この種は未来へ続いていくのだと、瞳をキラキラさせて話してくれました。
アフタートークでは、ふかふかの綿を触らせてもらえて
その綿毛のやさしさが心に響いたのか
メンバーのひとり、シンガーソングライターいのうえあいさんの
CDのリリースに合わせて作られた「ふくしまオーガニックコットンの“てぬぐい”」を
持ち帰りました。
あえてまつり縫いをしない手ぬぐいは、
いざというときに、手で引き裂いて包帯代わりに使えるようにしているのだそう。
ほつれているのは、やさしさの表れだったのですね。