考える葦。
2017.09.11
写真家 植本一子さんが、髄膜炎のために入院されました。
つい先日退院後に投稿されたインスタグラムに気づかされ
このことばを思い出したのです。
(ひとは)考える葦である。
17世紀フランスの思想家パスカルのことば。彼は代表作『パンセ』の冒頭で、「人間は自然のなかでもっとも弱い一茎(ひとくき)の葦にすぎない。だが、それは考える葦である」と述べている。広大無辺な宇宙に比べれば、人間は無に等しく、「一茎の葦」のごとく弱く悲惨な存在にすぎないが、それは「考える葦」であり、思考によって「宇宙を包む」ことができる。ここに人間の尊厳があり、偉大さがあるという。このような偉大と悲惨、無限と無という相矛盾しあう二律背反のなかで、揺れ動く人間の存在を、パスカルは「考える葦」ということばで象徴させているのである。なお、この句は聖書の「傷ついた葦」(「イザヤ書」「マタイ伝福音(ふくいん)書」)に由来する。[香川知晶]
就寝中にみる夢のことはわかりませんが、
とにかく一日中、頭の中で何かがうづく。
いつも何かを考えてる。
考えることは止められなくて
でも、ときどきはそこから離れたく。
ただただ外を歩いてみたり、
あてもなく伊勢丹をぶらついたり。
考えて、考えて、考え続けているときに
ふっと視界が開くような瞬間がやってきて
それを求めてまた考える。
想像力は、宇宙をも包む。