窪美澄著「トリニティ」を読んで。
2019.04.27
王様のブランチを見た夫がその書評に心動かされ、
トークショーにでかけたのは先週でした。
おかげでサインが2冊、手に入ったのも幸運し
時間を見つけては自宅で、ソラで、ついに読了いたしました「トリニティ」。
戦後生まれの女性が、三者三様、その時代を駆け抜けていく物語。
“激動の昭和”にぴったりの、ジェットコースターみたいな人生が描かれています。
想うところはたくさんあって
ここではどれを書くのがいいのか迷うけれど
死に様は選べないなあーと、
つぶやくような気持ちになる。
そりゃそうです。
死ぬくらい、体力も気力もみんな底にあるとき
かっこつける力だって、もうどこにも残っていないでしょう。
気張って選択してきた人生。
どこかで大きく間違えていたことがあったとしても、
戻れない後ろは決して振り向かず
なにはともあれ歩き続ける。