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「花は人間のように臆病ではない。」

2020.04.18 Saturday

– They are not cowards, like men. Some flowers glory in death – certainly the japanese cherry blossoms do, as they freely surrender themselves to the winds. Anyone who has stood before the fragrant avalanche at Yoshino or Arashiyama must have realised this. For a moment they hover like bejewelled clouds and dance above the crystal streams ; then, as they sail away on the laughing waters, they seem to say: “Farewell, O Spring! We are on to Eternity.”

 

-花は人間のように臆病ではない。花によっては死を誇りとするものもある。日本の桜がそうで、彼らはいさぎよく風に身をまかせるのである。吉野や嵐山の花吹雪の前に立ったことのある人ならだれでも、これを悟ったにちがいない。一瞬、宝石をちりばめた雲のごとく空に舞い、水晶のような流れの上で跳ね、それから、笑う波の上の浮かんで流されながら、言うようにみえる。「さらば春よ。われら永遠に旅立つ。」

 

1906年に発刊された「THE BOOK OF TEA」by Okakura Kakuzo. は、

岡倉天心が英文で書く代表作のひとつでした。

タイトルに惹かれて手に取ったものの、

読み始めは難解で翻訳された言葉がすこしも頭に入って来ず

すっかりナイトキャップ代わりだったのですが

第四章「茶室」に入ってからは、ぐんぐんと引き込まれて

「利休の最後の茶の湯」で終わるときには、

その印象はがらりと変化していました。

 

ものを観る目も、語る口も

すべては自己表現だということを教えてくれた一冊です。

 

英文収録 茶の本 講談社学術文庫

岡倉天心著 桶谷秀昭 訳

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