寛容であれ。
2020.06.04
アメリカから届くニュースの断片が、異国に暮らすたくさんのひとを動かしています。
わたしはと言えば、とくに何をするでもなく空いた時間に本を読む。
五木寛之著「大河の一滴」
ー他人の痛みを自分の痛みのように感じることはできるけれども、かわってあげることはできないのです。かわってあげることはできないけれども、相手の痛みを自分の痛みのように感じることはできる。相手の悲しみや絶望感を、自分の悲しみや絶望として感じることは人間だったら必ず自然にできるはずです。それができるということが大事なのではないか、と思います。
これだ!と思った一節に出会うと
さっきまでもやもやとしていた霧がすこしだけ晴れていくような気がする。
時には、悲しみに暮れて
できることが見つかるまで、その悲しみをそのままにしておく。
いつか、もしかしたら自分でもできることがあるかもしれないし
結局なにもできずにあの世に行くかもしれないけれど。
できないと嘆かず
なるべく自分に寛容であれ