はじめてのアール・ブリュットに。
2020.12.25
お客さまから話を聞いて、はじめてアール・ブリュット作品展へまいりました。
京急青物横丁駅から旧東海道を歩いた鮫洲運動公園の前に、
乾久美子さんの設計するスマートな建物が見えました
去年秋にオープンしたばかりの品川区障害児者総合支援施設で開催されています
アール・ブリュット。
専門的な美術教育を受けていない人たちが、独自の発想と方法によってつくり出した作品のこと
なかで、目が釘付けになったのは、作家関根悠一郎さんの生み出すものでした。
設計図もなくひたすら自分自身で組み立てたという木造船が中央に、
壁には黒いペンで描かれた精密画のような鯨や飛行船の作品。
顔を近づけて観察したくなるほどに緻密に描かれたそれは、ご本人がまだ10代のころのものでした。
関根悠一郎さんは小学生高学年から幻聴、幻視が現れ、
2010年にアスペルガー症候群、2013年に統合失調症と診断されました。
このラジオで聞く、いま20歳になるご本人の語りは
それらを乗り越えて克服したひとの力があると感じます。
「病気」ってなんだろう
感受性には、とてつもなく個人差がある。
★関根悠一郎さんのラジオ
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