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「心に太陽を持て」

2021.01.20

心に太陽を持て。

あらしが ふこうと

ふぶきが こようと

天には黒くも

地には争いが絶えなかろうと、

いつも、心に太陽を持て。

 

くちびるに歌を持て、

軽く、ほがらかに。

自分のつとめ、

自分のくらしに、

よしや苦労が絶えなかろうと、

いつも、くちびるに歌を持て。

 

苦しんでいる人。

なやんでいる人には、

こう、はげましてやろう。

「勇気を失うな。

くちびるに歌を持て。

心に太陽を持て。」

 

山本有三、吉野源三郎らが編集し1935年に出版された「日本少国民文庫」にある『心に太陽を持て』は、ドイツの詩人ツェーザル・フライシュレン(1864-1920)の作品です。原詩そのままの訳でなく、山本有三が手を入れ、その後、曲がつけられました。子どもが楽しく読んで、心の糧とすることのできるような良心的な児童図書として生まれた名作。

時代を超えて読み継がれる作品を、いま、また読み返したくなりました。

これが今日の、言葉のたいまつ。