「味な店」完全版
2021.06.30
平野紗季子著「味な店」完全版が発行されました。
前作のポケットサイズからぐーんとアップして文芸誌並のボリュームです。
取材時といまの変化も、コメントがきちんと添えられて
飲食店でのコロナ禍がボディブローのように伝わってくる。
巻頭の言葉も、名言がより響く言葉に磨かれていて
エッセイを読んで感動する一冊になっていました。
前作以来、いくつかの店には足を運び、いまではすっかりリピーターになっているレストランもあって
お気に入りの一皿を頭に浮かべて読み直す。
個人店が続けていく難しさも、店を開ける醍醐味も
ソラが9周年を迎えるいまだからこそ、ちょっぴりわかるような気がする。
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会いたい人には会えるうちに。
食べたいものは食べたいときに。
さあどうぞ、
おはやめに、お召し上がりください。
だって
いつもは、
いつまでもじゃないんだから。