第2話:ベビーシッター・亜希子さんに聞く、シッターだからお手伝いできること
2021.07.09
取材・構成・文:藤沢あかり
「第三火曜日は赤ちゃん連れOKな一日」
美肌室ソラは、毎月第3火曜日を親子で一緒にご来店いただけることになりました。ベビーシッター歴10年、株式会社ポピンズで保育に携わり、さらにはアメリカでの保育現場も経験した菅原亜希子(すがわら・あきこ)さんをお迎えし、大切な時間をお預かりいたします。
前回は、お母さん自身のケアがもたらす育児へのうれしい効果についてお話をうかがいました。今回は、ベビーシッターだからこそお手伝いできる、育児のヒントについて。
◆シッターの視点が、わが子の魅力の再認識に
———産後、赤ちゃんを預けることに、緊張や抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。亜希子さんが心がけてらっしゃることを教えてください。
大切なお子さんですから、緊張やご不安があるのは当然のことです。
ベビーシッターとお母さんとの関係は、信頼が第一だと思っています。、まずは親子ともに安心していただけるよう、普段の暮らしや赤ちゃんの好み、たとえばミルクの飲みかたや寝かせる時の姿勢、好みのスタイルなど、詳しくおうかがいしています。
生後数ヶ月の赤ちゃんでも、それぞれに個性がある、立派な一人の人間です。おもちゃを選ぶとき、ミルクを飲んでもらうとき、きちんと赤ちゃんの意思や気持ちを確認しながら、コミュニケーションをとることを心がけています。
施術の間は、公園へお散歩に出かける予定ですが、見えていない時間を不安に感じられないよう、少しでも安心していただけるように、その間の出来事やご様子を詳しくお伝えできればとおもいます。わたしの視点を通じて、普段、長く一緒にいると見過ごしてしまいがちなお子さんのかわいらしい一面に改めて触れていただけたらうれしいです。
◆接したからこそわかる、それぞれのお子さんに向けた言葉
———施術後は、亜希子さんに育児の相談や質問ができる時間もあるんですよね。
なにか迷ったとき、心配事があるとき、多くの方がインターネットで調べたり、育児書を開いたりするのではないでしょうか。
でも、そこに載っているのはあくまでも一例であり、お子さまおひとりに対しての答えではありません。育児書などに頼りすぎると、どうしても「ちゃんとしなくちゃ」という気持ちに縛られがちです。
どこかの誰かではなく、わたしが実際に接して向き合った、「お子さま」に対して、成長や個性などのお答えができたらと思っています。
———亜希子さんと接する時間は長くても2時間弱ほどですが、その1回でもお子さんの個性はわかるものでしょうか?
もちろん、お母さんの知っている量と深さには到底かないません。ですが、たった2時間だけでも、その子らしさや個性を感じられる部分もたくさんあります。
お子さまと真摯に向き合えば向き合うほど、お母さんの視点がわが子だけにクローズアップしてしまうことがあります。ですから、ときどきは第三者の視点も知っていただくことで、お母さんの気持ちが楽になれることもあるかもしれません。
ベビーシッターや保育士を通じて、普段、わたしが接している子どもたちの様子を例にお話しすることもできますし、いろいろな形を通じて、お母さんの気持ちをほぐすお手伝いをできたらと思います。ぜひ、気になることがあればなんでも聞いていただけたらうれしいです。
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