立花隆著「宇宙からの帰還」
2022.01.28
広い視野で見たくなった。
著者が立花隆さんだったことと、この表紙に一目惚れして買いました。
いやはや、難しい。
読み始めた途端に、書かれていることのほとんどが解らないという窮地に陥る。
それでも、目次にある各章のテーマに惹かれて
なんとか全文読み切りました。
理解したとはとてもじゃないが言えないけれど
それでも、地球が愛しくなった。
―宇宙空間は真空である。真空の中では人間は生きていけない。第一、呼吸ができない。では、口に酸素マスクをあてて呼吸できるようにすれば生きていけるかというと、そうではない。人間には気圧が必要なのだ。気圧は地球の環境条件の中で気づかれにくいが不可欠の条件の一つである。一定限度の気圧が不足していると、人間は100パーセントの酸素の中にいても呼吸できない。呼吸というのは、肺の中にある肺胞の膜を酸素が通過して血液の中に溶け込んでいく現象である。酸素に圧力がかかっていないと、酸素は肺胞膜を通過できなくなる。…