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石牟礼道子著「魂の秘境から」

2022.02.07 Monday

晩年、パーキンソン病と闘いながら口述筆記で納められた連載「魂の秘境から」を読みました。

 

ご自身の幼少期を語る章が多く見受けられます。

1927年熊本生まれ。69年に刊行された「苦海浄土 わが水俣病」はあまりにも有名。

まるで患者がそうつぶやいていたとしか思えないような訴えるような言葉の数々

 

「余計な言葉が、一つあってもいけません」

最後になった連載でも、原稿の推敲をあきらめなかった著者のつぶやき。

 

―世の中には、白衣のまま冷たい川水に浸かって、祈りを捧げねばならぬ人たちがいるという事実が、幼い心に灼きついた。花結びの着物を晴れがましく思うわたしとは、まったく違う世界に棲んでいる人びとがいるのだ。これがわたしの、世界への初めての目醒めであったと思う。…「魂の秘境から」

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