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ソラとハナ。vol.1

2022.02.10 Thursday

ハナノヒト太田瑞穂さんが、毎月10日にコラムを書いてくださることになりました。きょうが、記念すべき第一号です。以下、すべて太田瑞穂さんによる寄稿です)

如月。
立春を過ぎこの季節、朝一番は1年で一番寒いなあと思う。台所でヤカンに水を汲み火にかけ、窓をあけると冷たい空気が台所に入ってくる。「今日はいい天気になりそうだなあ。」なんてのんきに思いながら、歯を磨き、顔を洗い、たっぷりと化粧水とクリーム。そんなことをしているとヤカンがシュッシュと音をあげる。お茶を淹れ、残りのお湯をポットにそそぎ、ふわ~っと上がる湯気にちょっと驚きメガネがあっという間に曇ってしまう。
そして、私は我が家の「猫の額」という名前の庭に出る。

おはよう。

のっぽな家々に囲まれた袋小路の一番奥にある小さな古い貸家に住んでいるので、この庭に出るとやっと切り抜いたような朝の澄んだ青空を見ることができる。

パンジーは黄色や白、こげ茶色の花が咲き、ヒヤシンスは太い力強い芽をニョキっと出し、チューリップは小さな芽をポチポチと出しはじめている。冬休みのような冬眠中のような宿根草の鉢植えはスズラン、ホトトギス、ジュズサンゴ。枯れ枝のようなブドウの木、紫陽花。ハーブ達は寒い中で頑張っていて、大好きなバラは密かに小さな芽をだす準備をしている。すべての鉢植えを眺めながら、ひとつひとつに水やりをするこの時間が幸せで大好きだ。なんだか気持ちが落ち着く。

こんなきれいな青空なのに明日は大雪という予報。雪に埋もれるのも残念だなと咲いていたパンジーの花を摘み、寒い寒いと家の中へ。あったかいなあとお茶を飲みながら、この短いパンジーをどこに飾ろうかな~なんて考える。あの器がいいかな~、いや、こっちかとゴソゴソ。陶芸を勉強している若い彼女が作った小さな花器と鎌倉でひとめぼれして買った1輪挿し。ヒラヒラっとしたパンジーを玄関に飾る。

いってらっしゃいと見送ってくれて、おかえりなさいと出迎えてくれる玄関の花。今日、家人は大切な御用に出かけるから、朝一番に花を飾っておきたかったし。それだけ。

*パンジー
スミレの仲間。人の顔に似た花が、考える人のようにうつむいて咲くからフランス語の思想や思考という意味のパンセに因んで名づけられたんだって。考える花だな~と私は思っている。花が小さくて多花性の品種はビオラと呼ばれているの。ビオラよりもパンジーと呼ばれる品種の方が花の咲く期間長いような気がする私。実は花を摘んで飾るととても花保ちがいいから、私は春によく飾る。生花でビオラもあるから、花屋さんにも今の季節は並んでいるよ。それは茎が長くて生けやすいの。蕾もよく咲くのよ。

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