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「空にピース」

2022.03.05

藤岡陽子著「空にピース」を読みました。

 

教師になって5年目の澤木ひかりが担任する6年2組は、

前任者が体調を崩して続けることができなくなったクラスでした。

立ち歩き、暴力、通じない日本語。

さらに「この学校ではなにもしないことです」と同僚から釘をさされてしまう…

それでも、子どもたちへ手を差し伸べることを止めない澤木ひかり先生の奮闘。

強くならなければ、子どもたちは守れない。

 

―夏休みに二人で部屋のゴミを片付けていると、真亜紅が突然、空になったペットボトルに水を入れ始めた。水道の蛇口にペットボトルの飲み口を近づけて満杯にすると、「これは怒りの感情なんだ」と教えてくれた。怒りの感情は重くて苦しい。だからなにも考えずに誰かにぶつけたら大変なことになる。そんなことを口にした後、「昨日澤木先生に教えてもらった」と嬉しそうに笑っていた。(続く)