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ソラとハナ。文月

2022.07.10 Sunday

(フローリスト、ハナノヒト太田瑞穂さんによる月に一度の寄稿です。)

文月。

梅雨といううっとうしい季節がこんなにも大切だったのかと思った今年。身体が暑さについていけないまま連日の体温か気温かわからないような温度の猛暑。「今日の最高気温は32度です。」と朝の天気予報で伝えられると少しホッとする私がいたりして、これを書いている朝6時の台所は25度で過ごしやすい。

夏といえば、ここ数年朝顔を毎年育てている。今年は種を買ってからグズグズとしていて遅ればせながら6月中旬に種をまいた。こんなに遅くなって種をまくのは初めての事で、4日目に小さな芽を確認したときは嬉しくてうれしくて愛おしくなってしまい、朝に晩にと植木鉢をのぞき込む小学生のよう。家人も仕事に出かける前にヒョイと目をやり今日の朝顔の芽を確認して出かける。子供のいない私たち夫婦が小さな朝顔の芽を我が子のようにその成長を見守っている姿が可笑しく愉快だったりする。

猛暑の間その朝顔は二葉のままを過ごし、母である私は、暑くないか、水は足りているかと気にしていた。雨がサラサラと降り、気温が少し下がった日に小さな本葉の芽を見つけて目を細め、「おお~出てきた、支柱を買ってこなくちゃね。」と、これまたこの成長に合わせて洋服を新調する母親のようなのだから。

猫の額ほどの庭の植物を見ていると暑いときは体を休めているかのように成長を止める。ぐっとこらえて耐え忍び、逆らわず、暑さが過ぎ去ることを待っているかのように。雨が降り少し楽になると待っていましたとばかりに成長を始める。普通のことだけど改めてよく見ていると自分の気持ちも楽になるような気がするのは私だけなのかな。

今年の朝顔は暁という品種で色がいろいろ混ざった種をまいた。何色が咲くかはお楽しみ。間引きをしてあげなくてはいけないのだけれど明日位に少し間引きをして他の鉢に植えてあげようと思っている。朝顔母さんは産毛の生えた本葉を見ては「今日も元気だね。さあ、天気がいいよ。水をあげよう。」と今日も朝から話しかけているのだった。

*朝顔
遣唐使が薬用として種を日本に持ち帰って伝わったとされる朝顔。江戸時代に大きなブームがあったそうです。変化朝顔が大人気となり、朝顔売りがたくさんいたとか。私にとっては小学校の観察実験で育てた朝顔。皆さんも育てませんでしたか?夏休みの前に子供たちが持ち帰ってくる姿を見て、水やり忘れないでねと声をかけたくなります。朝顔は日当たりがよく風通しの良い場所で。入谷の朝顔市は今年も開催されなくて残念だったなあ。

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