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ふっと視界が明けるとき。

2014.08.09 Saturday

写真家 在本彌生さんの個展「サイゴン 花夜」は、

今日が最終日。

茅場町に、奇跡的に遺った昭和初期を想わせる古きビルの一室、

森岡書店で開催されています。

 

先日、ふらりと立ち寄ったそこには、

彩度の高い鮮やかなベトナムのいまと

そこに暮らす若い世代のエネルギーが

溢れていました。

 

その色彩溢れる空間の中、

写真集「馬で行く」は、

すーと静かに置かれていて。

 

1991年にソビエトから独立を果たした

キルギス共和国での旅の記録。

 

それは、羊が放牧されている高原を行く途中

急な天候の変化で、

あっと云う間に吹雪で視界が遮られ

雪の中で立ち往生したときのこと。

 

とにかく身体を冷やさないようにと

懸命に歩いてテントを見つけようと彷徨うころ

雪の中から数頭の馬が現れたという。

その馬たちに導かれるように

無事、テントにたどり着くことができたというエピソードが

巻末に記されていました。

 

命の危険を想うほどの厳しい自然に取り残された不安も

ふと視界が広がったときの歓びも

そこにもうひとつの命があった嬉しさも

 

そんな経験したことの無いわたしに、

なぜだかずしんと響いてきて。

 

そう、

渦中に居てどうにも出られなくなった時、

何かふとしたきっかけで

ふっと視界が大きく明けるように。

20140809

 

 

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