日曜日、夕暮れ時の散歩より。
2014.09.08
日曜日、ふたつ先の駅前にオープンした
食事とお酒のハナイグチさんへとことことこ。
空のグラデーションをたのしみながらのお散歩です。
夕焼け空を眺めていると
思い出すのは祖母の病状日記に書かれたことば。
その頃、見舞いに訪れた孫や娘たちが、
祖母の様子を思い思いに記録した日記帖が、
ベッドの脇に置かれていました。
〝あゝ 空の色をつくっている間に、もう暗くなっちゃった〟
暇つぶしに絵を描いていた祖母が、そうつぶやいたそう。
水彩絵の具で、赤く染まった空の色を作っていたんでしょう。
わたしは、夕暮れから日が沈むまでのその変化を、
それまでゆったりと眺めたことがありませんでした。
そのひとときを、儚いと感じたことも無かったように思います。
朝日が昇ることも、
日が沈んでいくことも
それがあたりまえだからでしょうか。
日々をじっくりと味わいながら生きていた祖母に、
大事なことを教えてもらったような気がします。
きょうは、仲秋の名月
厚く覆われた雲の向こうの月を想って。