ソラの
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ディケンズのクリスマス・カロル。

2012.12.01

この季節になると、ディケンズ「クリスマス・カロル(村岡花子訳)新潮文庫」を、

読み直してみようかなと思います。

しんしんと降る雪の夜を思い浮かべながら読み進めると、

まるで、自分がもうひとりの幽霊になったかのようにスクルージ伯父さんのことが

気になるのです。

そして、毎回、読むたびに心に残るフレーズが変わります。

 

―僕はあの人に挑戦するんだ。僕が来る年も来る年も上機嫌であの人の

事務所へ行き、『スクルージ伯父さん、ご機嫌いかがですか?』と言うんだよ。

(略)それにきのう、僕はあの人の気持ちをゆすぶってやったと思うんだ―

 

物語は読み手の心の状態によって、響き方まで違うんですね。