折目節目のついた暮らしに。
2014.10.16
映画「蜩ノ記」の食事のシーンや、
その制作秘話を聞くうちに、
小笠原流礼法について知りたくなりました。
宗家の小笠原流敬承斎さんが同年代ということも一因して、
継承後はじめて出版された著書「美しいふるまい」を
読んでいるところ。
伝書にあることばを
現代のやさしいことばで説かれたそれを、
ひとつひとつ理解しながら
自分の日ごろの様子を振り返りながら
ページをめくっています。
中に、〝五節供〟について書かれたところがあり、
ここに備忘録として。
・・・・・
五節供のこと。
諸悪鬼の日なり。
ゆえに祝いをなし、
その厄をのがれるといえり。
・・・・・
季節の変わり目は気候の変動の大きいことから
病気になりやすいので、
それを予防するために
その時期ごと神への供物によって
厄を祓う思想があったであろう、と
説かれています。
先人たちは、
季節感を生活の中に自然に取り込み、
四季の移り変わりを大切に、
折目節目のある暮らしを
送ってきたのでしょう。
その日のことを思い出すだけでも、
これから、出来るといいなと思いました。