空也のもなかを、ほおばる幸せ。
2015.02.04
お客さまから、空也のもなかをいただきました。
白い紙箱に、びっちりと並べられたこぶりのもなか
ひと口ほおばるとほどよい甘さの餡と香ばしいサクサクの皮。
つい二つ目に手が伸びるおいしさです。
銀座並木通りに構える「空也」は、
明治からなる老舗の和菓子屋さん。
著名人にも贔屓にされるひとが多く
かの「放浪記」を世に出した林芙美子もお気に入りだったよう。
「おんな作家読本」市川慎子著には、こう記してありました。
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芙美子のお気に入り
銀座「空也の最中
小説「匂ひ菫」で、
「女中が空也の最中を運んで来た。熱い茶をよばれ、最中を食べて」と出てくる。
ぎっち入ったあんことパリパリの皮が絶妙。
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いまもその作品が遺る作家たちのことばを読みながら、
お茶をいただくのもいいものでございます。