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ソラとハナ。vol.4

2022.05.11 Wednesday

とってもいい文章なので今日も(お待たせしました。ハナノヒト太田瑞穂さんによる月一連載です。)

皐月

5月はお花を飾ることが多い季節だと私は思っている。5月1日のスズランの日も少しメジャーになり、5月5日の端午の節句では菖蒲の花、そして第2日曜日は母の日といった具合に。10連休の方もいらしてお花どころではなかったわという方も多かったかしら・・・。

今日は母の日について少し・・・。母の日の成り立ちやカーネーションをなぜ贈るのか?日本のカーネーションの栽培は?今年はカーネーションが高かったんでしょ?などはネットで検索するとたくさん出てくるからそこはそちらにおまかせして、お花を贈った皆様へとお花が届いたお母様達への元花屋からの母の日を過ぎてからのことについて。

母の日に花を贈った皆様へ
お母さまから「お花が届いたわ」とご連絡はありましたでしょうか?無事に届いたかしら?気に入っていただけたかしら?お花を贈ったらそれで終わりではなくて少し時間をおいてから電話をしてあげたらどうかなあと私は思っています。

花束やアレンジだったら、「今年のお花はどう?お母さん。」なんて連絡をしてあげてお花の話をするのはいかがですか?「シャクヤクは綺麗に咲いた?」とか、「このバラはなんていう名前かしらね」とか、「どこに飾ったの?」とか、そんな話をする時間も素敵だと思います。お母さまの好きな花や色などをお伺いできるから。鉢物だったら育て方をネットで調べてあげてもいいですね。

是非、お花を真ん中にご家族の時間を楽しんでいただけると幸いです。

母の日に花が届いたお母様達へ
お花はお部屋を華やかに彩っていますでしょうか?

花束は今日あたり、少し切り戻して花瓶の水を変えていただけると花が長く楽しめます。その際に花瓶を是非、よく洗ってください。いつも食器を洗うように。花ばさみは使い終わったら、よく洗い乾いた布巾などで拭いてしまってくださいね。最近はナチュラルな草花やグリーンも人気だし、いろいろな花が束ねられています。もし、結束してある部分かきつそうならば、ほどいていくつかの花瓶に生けてあげることもお楽しみの時間です。

アレンジメントが飾ってあるお母様達。そろそろ水を入れてあげて下さい。注ぎ口の細い器、そう、ティーポットや急須、ペットボトルでも大丈夫かなあ。綺麗なお水を入れて、花の生けてある器にチョロチョロと溢れないように気をつけて水を差して下さい。意外と水がはいります。花に水がかからないように。

花鉢が綺麗なお母様。まずはたっぷりと水やりを。ラッピングからはずして鉢底から水が出るくらい。少しの間はお部屋の中で飾っていて大丈夫だと思いますが花鉢の品種によって育て方が違います。ちょっと調べてみて下さいね。お子様に電話をしてネットで育て方を調べてもらうこともいいでしょう。

母の日でなくても、いくつになってもお母さんにはいつも感謝。ありがとう。

ソラとハナ。vol.3

2022.04.10 Sunday

(ハナノヒト太田瑞穂さんによる月に一度の寄稿連載です)

卯月

桜の季節がザーッと通り過ぎたような気がする。お花見のご陽気さとテレビやネットから流れるニュースとで、なんだか心が忙しない年度末だった。通り過ぎたといっても、買い物の道すがら、河津桜、寒緋桜、大島桜、ソメイヨシノ、八重、鬱金、御衣黄と最後までしっかり見守るのだから・・・いやはや。ゆっくりのんびりではないけれど、ちょっと足をとめてのお花見が花屋だったころからの習慣なのだ。

桜が終わるころになり、気温が落ち着いてくるとあちこちでニョキニョキと芽を出す植物がいる。あそこの庭の隅に、駐輪場の脇にある大きなプランターに、花友達の大マダムの大きな鉢に、そして我が家の鉢にも。ニョキ、ニョキニョキ。もうすぐあの花の季節がやってくる。

白くて、可愛らしいベルの形の小さな花をたくさんつけるあの花。やさしいやわらかな香りのあの花。Wedding bouquetでも人気のあの花。幸せの再来という花言葉の花。

スズラン・君影草の季節。

ちょっと先なのだけれど、フランスでは5月1日がJour de muguet スズランの日。ケルトの人々の時代から幸せが訪れるといわれていた春の花。フランスではシャルル9世がこの日を定めたとか。フランスの町ではこの日たくさんのスズランが花屋の店先に並び、それを贈る人も贈られた人も笑顔になる。

暖かなキラキラした日差し、優しく土をなでるような雨、芽吹く植物。ああ、これからまた、再びすべてはじまるという期待と希望。それをこのスズランが芽を出すニョキニョキからベルの形をした愛らしい花をつけることで知らせてくれるのではないかしら。寒く、日の短い冬が終わり、春の訪れというのはいつの時代も幸せの訪れなのだなあと思う。

今年のスズランの日に私は、最近ゆるやかに霞のかかってきた父にこのスズランを贈りたいなあ。スズランの苗を送ろうか。きっと庭の水やりは忘れないでくれると思うから。だって彼は花が咲く庭のある家が憧れで、そして大好きだから。

*スズラン 日本の花屋さんの店先に並ぶスズランはドイツスズランと言われる品種が多いです。切り花ではほんの一瞬、小さく束ねられて並ぶかしら・・・。鉢植えのスズランも売っていることがあるので育てたい人は是非。管理をきちんとすれば毎年咲いてくれますよ。4月になると近所のスズランが植えてあった場所からニョキニョキが始まります。このニョキニョキを合図に春が満ちてくるなあと私は毎年楽しみにしています。そしてあの小さなベル咲くとあの香りを確かめたくて鼻を近づけてしまう私。散歩をしながらスズランを見つけてくださいね。

ソラとハナ。 Vol.2

2022.03.10 Thursday

(ハナノヒト太田瑞穂さんによる月一連載企画です。全文寄稿いただきました。)

弥生

梅の花が咲き、通りを歩いているとあの独特のいい香りがふわりと私を包みこむ。辺りをキョロキョロと見渡し、誰もいないなあと確認してマスクを外し、その香りをしっかりと深呼吸して楽しむ。この最初の動作が花の匂い泥棒のようで自分でも可笑しくなり、ちょっぴり切なくなる、そんな春。

これを書いている今日は3月8日「国際女性デー・International Woman Day」。日本ではイタリアの「Festa Della Donna、ミモザの日」が有名。私の家の近所のミモザもフサフサでモフモフとした黄色の花を沢山たわわにつけている。昨日の買い物帰りもミモザの木の下で立ち止まり、青空と風に揺れる黄色いミモザの花をしばらく眺めていた。ほっとするのよね。まあるい小さな黄色の花、ひよこみたいだね。かわいらしいのよ。守りたくなるの。優しい気持ちになるの。

「Festa Della Donna」で女性にミモザを贈るのは、この季節、イタリアにたくさん咲いているミモザならば、貧富の差がなく誰でも皆が「ありがとう、大好き」を伝えることができ、花を贈ることができるからとイタリアの女性運動の会議で決まったという話がある。庭先のミモザを一枝、小さな子がお母さんへ、長く連れ添ったご夫婦の旦那様が畑の脇のミモザを一枝、奥様へ。青年が花屋に並ぶミモザを一枝買い求め、一人暮らしの同じのアパートのおばあちゃまへ。そんな光景が目に浮かぶ、いい一日だな~とうらやましくも思う。

花の木の下でこっそり深呼吸をする花の匂い泥棒の私だけれど、花を手にして笑顔がうまれるその瞬間がこのうえなく大好きだ。私だけじゃなくて、きっと世界中みんな大好きだと私は信じている。やっぱり手には武器よりも花がいいと思った3月8日、国際女性デー。すべての女性に花を。

*ミモザ
ミモザはね、アカシアの仲間の黄色い丸いふわふわ花をつける種類の総称なの。よく花屋さんで売っているミモザは「銀葉アカシア」という品種。その他にも「真珠葉アカシア」「三角葉アカシア」「房アカシア」「柳葉アカシア」もあります。ヨーロッパは「房アカシア」が多いかな~。私が近所で見上げたミモザは銀葉アカシア。これは成長が早いの。そして大きく育つ。見上げたミモザは鉢植えで数年前までは私の腰くらいまでの高さだったのだから驚き。台風で倒れたり、最近は車が引っかかって枝が折れたりしたけれど、今年も元気にたっぷりと花をつけていました。

ソラとハナ。vol.1

2022.02.10 Thursday

ハナノヒト太田瑞穂さんが、毎月10日にコラムを書いてくださることになりました。きょうが、記念すべき第一号です。以下、すべて太田瑞穂さんによる寄稿です)

如月。
立春を過ぎこの季節、朝一番は1年で一番寒いなあと思う。台所でヤカンに水を汲み火にかけ、窓をあけると冷たい空気が台所に入ってくる。「今日はいい天気になりそうだなあ。」なんてのんきに思いながら、歯を磨き、顔を洗い、たっぷりと化粧水とクリーム。そんなことをしているとヤカンがシュッシュと音をあげる。お茶を淹れ、残りのお湯をポットにそそぎ、ふわ~っと上がる湯気にちょっと驚きメガネがあっという間に曇ってしまう。
そして、私は我が家の「猫の額」という名前の庭に出る。

おはよう。

のっぽな家々に囲まれた袋小路の一番奥にある小さな古い貸家に住んでいるので、この庭に出るとやっと切り抜いたような朝の澄んだ青空を見ることができる。

パンジーは黄色や白、こげ茶色の花が咲き、ヒヤシンスは太い力強い芽をニョキっと出し、チューリップは小さな芽をポチポチと出しはじめている。冬休みのような冬眠中のような宿根草の鉢植えはスズラン、ホトトギス、ジュズサンゴ。枯れ枝のようなブドウの木、紫陽花。ハーブ達は寒い中で頑張っていて、大好きなバラは密かに小さな芽をだす準備をしている。すべての鉢植えを眺めながら、ひとつひとつに水やりをするこの時間が幸せで大好きだ。なんだか気持ちが落ち着く。

こんなきれいな青空なのに明日は大雪という予報。雪に埋もれるのも残念だなと咲いていたパンジーの花を摘み、寒い寒いと家の中へ。あったかいなあとお茶を飲みながら、この短いパンジーをどこに飾ろうかな~なんて考える。あの器がいいかな~、いや、こっちかとゴソゴソ。陶芸を勉強している若い彼女が作った小さな花器と鎌倉でひとめぼれして買った1輪挿し。ヒラヒラっとしたパンジーを玄関に飾る。

いってらっしゃいと見送ってくれて、おかえりなさいと出迎えてくれる玄関の花。今日、家人は大切な御用に出かけるから、朝一番に花を飾っておきたかったし。それだけ。

*パンジー
スミレの仲間。人の顔に似た花が、考える人のようにうつむいて咲くからフランス語の思想や思考という意味のパンセに因んで名づけられたんだって。考える花だな~と私は思っている。花が小さくて多花性の品種はビオラと呼ばれているの。ビオラよりもパンジーと呼ばれる品種の方が花の咲く期間長いような気がする私。実は花を摘んで飾るととても花保ちがいいから、私は春によく飾る。生花でビオラもあるから、花屋さんにも今の季節は並んでいるよ。それは茎が長くて生けやすいの。蕾もよく咲くのよ。

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