2020.07.31 Friday
笹本碧さんの遺歌集「ここはたしかに」を読んでいます。
通読し、もう一度味わいたいと読み返しています
31文字から広がる宇宙を、この歌集ほど感じたことはなかったから
周囲の協力を仰ぎながらも、ご自身の生命保険を使って作りたいとした歌集は
栞には敬愛する俵万智さんが文を寄せ
ご両親がまとめられた年譜まで収録されていてもはや歌集の域を超え
身体に入れるように繰り返し読みたくなるものでした。
普段口にしそうな言葉が、こんなにもうつくしい
口ずさむと涙がにじむのはどうしてだろう
以下、笹本碧歌集『ここはたしかに』より(私の感想を添えて)
偶然は積み重なって丸くなるここはたしかに地球の上だ
(芸術家オノ・ヨーコさんの『this line is a part of a very large circle.』を思い出しました。アートだと言われても納得できる歌)
この星を離れる日にも見てみたいこんなに赤い夕焼け空を
(ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』でも、ふと目にした夕焼け空に心が動いたとの一節がありました。一日の終わりを告げる夕焼けを、これ以上の憧れをもって伝えることができるだろうか)
私って可愛がられていたんだなぁひとつひとつにそのことを思う
(堂々と発表したくなるほどに、心の底から感じた無償の愛だと思いました。この歌が収められていたことで、どれほど救われたか)
2020.07.30 Thursday
感染者数が全国で増えていること、雨による被害が各地で甚大だということ
できればもう、無かったことにならないかと願いたくなる。
朝を迎えることができたということ
小さなことを喜んだり、悲しんだりできること
今日、自分にはしようと思っていることがあること
何を食べようかなと思うことも
今朝は蝉が鳴いていないと気がつくことも
昨日とは違う一日を過ごしているいまも
2020.07.29 Wednesday
台湾デジタル担当政策委員オードリー・タン氏のインタビュー記事が読みたくて
十年振りくらいにForbesを買いました。
本屋さんにただふらりと寄ることも、こういう出会いがあるからまた佳き
ハッカーだったひとの言葉は、
確かに記者によって翻訳されたものでも、いったいどこまで理解できているのか怪しさ8割。
ただし、これには手をたたいて喜びました。
『ねぇ、明日みんなでいじめられた小学生のために、ピンクのマスクを着けてきたら? と提案して、本当に次の日閣僚たちがつけてきたら面白いですよね?みんな元気づけられる。その楽しさは、ひとりの楽しさとは全然違う。コレクティブ・インテリジェンスは個人的なものよりもはるかに楽しいんです。』
目から鱗が落ちるような、言葉に出会えると
小さな希望が湧いてくる。
『世界は完璧ではありません。私たちの行動が、生態系を壊すこともある。自然界、人間界のシステムの構造的な問題に、一緒に取り組むことができる。それが、私たちがここにいる理由です。欠陥は、あなたが貢献するための招待状です』
独りではない。
できることを相手にさらけ出して補い合う。
2020.07.28 Tuesday
ソラは、この夏も、とくべつな夏期休暇は取らず
いつも通常営業いたします。
2か月間の休業は、もう一生分のおやすみをいただいたような時間でございました。
ことしは、感染症拡大防止と予防の対策をしっかりと講じて
みなさまのお越しを心よりお待ち申し上げます。