ソラの
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「ソラとハナ」文月。

2023.07.10

(ハナノヒト太田瑞穂さんによる月に一度の連載です。)

文月。

暑中お見舞い申し上げます。本当に暑い。花の仕事をしていると本当に悩ましい暑さです。我が家の猫の額ほどの庭も毎朝忘れずに水やり。蚊取り線香必須です。蚊取り線香を焚かないとめちゃくちゃ刺されてしまい、蚊にとって私は大人気レストランなのかなあと思っています。皆様はすこやかにお過ごしですか?

庭の朝顔がぐんぐん伸び、バジルや青じそが大きく育つこの季節、花がもたないのよね~とよく聞きます。我が家のお花を飾る場所3か所。「いってらっしゃいの花」の玄関の花。「おはようの花」とよんでいるトイレの花。「私のための花」の台所の花。直射日光はあたらないけど、どこも冷房の風の届かない場所に夏も花を飾っています。

まずはどういう花を飾っているか。これですよね。いつもなのですが、季節の花を飾るように心がけています。例えば、露地で育った色褪せた紫陽花。夏と言えば向日葵。いろいろな品種が出てきたリンドウ。クルクマやアンスリュームのようなツルツルとした花。蝦夷菊と言われるアスター。まあるい花の千日紅。夏の花もいろいろあるのです。

庭に咲いた花や葉も飾ります。夏にふっと咲いたバラ。我が家のかわい子ちゃんシリーズのバーベナ。バジルの花や間引いた芽やミントの葉も小さな一輪挿しやジャムの瓶に生けたりします。朝の水やりの時に花バサミを持って出て、ほんの少し家の中に持って入ります。

花を生ける時は花瓶をきれいに洗いますが、暑い季節には、もうひと手間。花瓶を使っていない時に台所用漂白剤を水で薄めていれて10分位おき、そのあとは綺麗にすすいでよく乾かす。これで花瓶の内側が清潔でばっちり綺麗になります。それから花の栄養剤を使うこともおすすめです。栄養になる糖分などと界面活性剤や水をいたみにくくする成分が入っているので、よく使い方を読んでしっかりと薄めて使ってくださいね。

私は週に2~3回、月曜と木曜の朝、土曜の夜、水をかえています。そこが時間を作りやすいからという私の勝手。花を水を張った洗い桶にいれ、茎がヌルっとしていたら洗い流し、茎を切り戻し、花瓶へ。この茎を洗うという作業が梅雨から夏の暑い季節は大切です。茎が傷んでいたら健康なところまで切り戻して小さな花瓶へ生けなおして下さいね。

暑い外から帰ってきて、花が少し飾ってあるとホッとします。そうそう、夏は花をゆったりと飾ってくださいね。花瓶にぎゅーぎゅー詰め込むより、口の大きな花瓶でもほんの少し生けると風が通るようで蒸れたりしないですから。夏も季節の花を。