「ソラとハナ。葉月」
2023.08.10
(ハナノヒト太田瑞穂さんによる月に一度の連載です。)
葉月。
残暑お見舞い申し上げます。
昨年の10月から電気使用量を毎月チェックしている私、ずっと前年マイナス10%以上を保っていたのに、7月分はプラス24%で大ショックでした。あまりの驚きに我が家に来た友人に話したところ、冷茶をゴクゴク飲みほして「暑さが昨年よりすごいのだから仕方がないわよ。」と慰められました。彼女は家に帰ってからわざわざ自分の家の電気使用量を調べ、「うちは言えないほど上がっていたわよ。」とゲラゲラと笑っていました。この暑さはどのくらい続くのでしょうね。秋のお彼岸までは我慢がまんとエアコンのフィルターを念入りに掃除しました。
秋の気配が立ち始めるという立秋を過ぎました。はあ???暑いですけど。ものすごく暑いですけど!と嘆いてしまいますが、ちゃんと秋の準備は始まっていて緑道の木陰では秋明菊がコロンとしたまん丸の蕾をもち咲き始めました。白や赤紫の花びらのように見える部分は「ガク」なんですよ。「ガク」が花弁のようになっています。真ん中には淡い緑の雌蕊、その周りを囲むように黄色の雄蕊。この色合いがなんとも可愛らしいですね。私も大好きな花なのでよく花生けに使っています。菊と名前についていますが、キンポウゲ科の植物で菊の仲間ではありません。花屋さんにお盆過ぎになると並び始めますから飾ってみてくださいね。
ほら、ムラサキシキブも小さな花から緑色の実になっている。秋になると綺麗な紫色に染まって目を楽しませてくれます。意外とあちこちの庭や道端に植えてあるのですが、実が紫にならないと気付かないかも。しっかりと粒粒の実がついているとなんだか安心して、よし、秋支度が始まったなと思っています。熟して紫に色づいたら場所を覚えて下さいね。そうすると来年は梅雨のころの花も見つけられますから。
我が家の庭では赤花の水引草がぐんぐんと伸びてきました。どこからかやってきた水引草で植えてはいないのですけどね。隣の庭には白花の水引草。お互いに「いいわね~。」と褒めあっているので今年こそは一株交換しましょう。紅白になるとおめでたい感じがするし。
昨日はドバーっとバケツをひっくり返したような雨の降り、その夕方、蝉の声に混ざって秋の虫の声が聴こえてびっくりしました。台風がやってくるのも秋の気配の一つと思いながら、災害はご勘弁願いたい今日この頃です。お盆も近づき、帰省を楽しみにしている方もいらっしゃるのにとあちこちのニュースを観ては心配ばかりしています。お出かけを予定されている方もきっと多いですよね。皆様、ご安全に。