ソラの
SNS

「ソラとハナ。」師走2024年

2024.12.10

(ハナノヒト太田瑞穂さんによる月に一度の連載です)

師走。

あっという間に1年。12か月。365日。
時が早く感じるのは、歳を重ねて経験を積んでいるからだと聞いたことがあります。じいあ、経験した事のない新しい事を始めると少しゆっくり過ぎていくようになるのかしら・・・などと考えて無駄に時間を過ごしてしまいます。

とはいえ1分1秒と時間は進んでいくわけで、そろそろ大掃除を始めないと思い、まずは家の周りからと庭に出て球根を植え、ビオラやパンジー、西洋桜草を植え替え、バラや宿根草の選定や落ち葉の掃き掃除をしていました。と、ここまでは出来るのよ。この先が問題で家の中の掃除になると手が止まり・・・カレンダーや日めくりを買いに行こうかなあ、暮れの仕事のためにタイツも買い足さないとなあ、カイロも買わなきゃと逃げ出すプランばかり。

たしか、大掃除は12月13日から始めるのよね。昔読んだ暮らしの手帖に書いてあったなあ・・・。
まあ、いいか。とまあ、「きちんと」や「丁寧な」からは程遠いズボラな性格。

そんなズボラな私も正月飾りは大好きなので、スーパーやドラッグストアに早々と並ぶ正月飾りを見てまわり、うわ~と毎年驚いている今日この頃なのです。まずはスピード感。12月に入ったら「はい!お正月ですよね。」と並び始める。おせちの予約も早いけどこちらも負けず劣らず早い。大根〆や牛蒡〆、昔ながらの注連飾りはわかるけど・・・輪飾り???裏白???ゆずり葉?????おいおい!早っ。

ドライフラワーの裏白。造花のゆずり葉。

うんうん、わかる。扱いやすいよ。チリチリにならないように気をつけなくていいし、パッキングしてあれば傷まないし、楽ちんだもん。ゆずり葉の木なんて最近は家に植えている人いないし、花屋もなかなか仕入れないよ。ゆずり葉は何故か造花なんだな・・・・・ってことは使い終わったら洗って片づけておいて次の歳にゆずるのかと独り笑ってしまう。そのうち門松も・・・と考えるとそれはやめてほしいなあと思います。

裏白は心に裏や偽りはないですよという気持ちと長寿を願い飾るシダ科の植物。シダ科だから乾燥してくるとチリチリになる。生の裏白は飾る直前までビニールに入れて風が当たらないように保管すれば大丈夫。飾ってからのチリチリは皆一緒なので気にせずに。

SNSのおかげで日本全国の地方に伝わる正月飾りを簡単に見る事ができ、とても勉強になるし、マネしたくなるのだけれど、東京に住んで30年以上なので今年も私の教わった東京の正月飾りで歳神様を迎えます。その前にホントに苦手な大掃除を少しづつ始めます・・・。たぶん・・・。きっと。