「おとなのオリーブ」より
2015.03.15
雑誌「オリーブ」を、いったいどれほど読んだことでしょう。
創刊された時、ちょうど高校生だったわたしは
それを毎日飽きもせず眺めては
東京への憧れを一層強くしていました。
ヘアスタイルやお洋服、小物や雑貨にいたるまで
何でも真似しました。
母が若い頃に着けていたものを引っ張り出しては
自分のものと組み合わせて遊んでみたりして。
ファッションも、繰り返しているんだと分かって
なぜか安心してみたり。
世界史や日本史の授業が面白くなったのも
そのおかげかもしれません。
その頃は、雑誌からの情報がすべてでした。
インターネットも、携帯電話も無い。
連絡手段と言えば、一家に一台の黒電話だったから。
誌面にある写真も文字も、そのレイアウトも
そこにある全てを吸収しようと食い入るように読んでいました。
それはそれは、強い影響力だったのでしょう。
いつか必ず東京へ行こうって、
そのとき心に決めたのです。
懐かしいなぁ。