ロッキングチェアにカンタ。
2015.07.10
カンタ。
インド、ベンガル地方に伝わる民芸で
白い布に花や動物などを色糸で刺繍し、余白部分を白糸で
さざ波のように刺し埋めているもの。
去年、日本民藝館で「カンタと刺し子」展で
日本の刺し子とこのカンタを、同時に観てから
頭の隅の方でずっと気になっておりました。
家族の幸福を願い、心をこめて作り出された女たちの針仕事。
お客さまの心ある一本のメールをきっかけに、
昨日、ご近所のQUICOさんへとことことこ。
山本弘美さんもちょうどお店にいらっしゃいまして
スタッフの方とのおしゃべりをたのしみながら
この布に出会うことができたのです。
もう50年以上は前に、作られたカンタだそう。
巡り巡って、ここにあることも
なんだか奇跡のような気がしてまいります。
椅子に腰かけたとき、
身体にたまった疲れを、すーっと流してラクになれますよう。
そして私が白いリボンを、縫い付けました。