この季節に読みたくなる物語。
2015.11.07
この季節になると
読みたくなる本がございます。
チャールズ・ディケンズ著 村岡花子訳 「クリスマス・カロル」。
初版は1843年にイギリスで発行されたそう。
初老の商人スクルージの現在、過去、未来を俯瞰しながら
自分のことを思い直せるような物語。
雪のちらつくような凍える冬の夜に、窓の外から覗く
温かい家族団らんの食事風景が頭に浮かびます。
もういまから170年近く前に書かれた物語が、
少しも色あせることなく
いつも小さな感動を与えてくれるから
文学って素晴らしいなと思います。
死してなお、未来に渡って影響を与え続ける文学に
尊敬の気持ちをもって、
これからもできるだけ多くの物語に出逢えますよう。