「きみに贈る本」
2016.05.25
「きみに贈る本」を読んでいます。
作家6名のリレーで連載された新聞記事がまとまった本。
中村文則
佐川光晴
山崎ナオコーラ
窪美澄
朝井リョウ
円城塔
(敬称略)
という顔ぶれです。
本は、それなりに読んできたつもりでしたが、
推薦されている60冊あまりの中で
記憶しているものがほとんどなくて驚いた。
なかには、名作と言われているものもあり、
教科書でその一部は読んだだろうとも思うのですが
それでも、ほとんど手に取ったことの無いものばかり。
本を読むことについて、中村文則さんのことばより
共感できるものがありましたのでここに。
・・・・・
この本が嫌いという意見もよく聞くが、まあ文学なので、
好き嫌いというよりも「なるほど、こういう考え方もあるのか」
というふうに読んだほうが他者への想像力を養うことができる。
今の若い人たちも、友人から「中二病じゃん」と言われても、そっと隠れて本を開いて、
ちゃんと自分の精神に滋養を与える時間を確保してほしいなと思う。
自分の内面まで他人に合わせる必要なない。
その方がきっと面白い人間になれる。
・・・・・
これは、太宰治「人間失格」の紹介文にありました。
読んでいる本だったので、共感が強いのかもしれません。
ほんとうに、読書が精神に与える滋養はあると。