「菜根譚」に励まされ。
2016.05.29
いま、「菜根譚(さいこんたん)」を読んでいます。
読むといっても、とても短い章に翻訳されていますので
気になることばを見つけては、それを頭の中でぼんやり想うという感じでしょうか。
「菜根譚」は、およそ400年ほど前に、
中国・明代の学者、洪自誠によって書かれた処世訓。
洪自誠は、儒教・仏教・道教という、
中国はじめ東洋全体に影響を与えた三大思想について学び、
それぞれの足りない部分を他から補うようにして、
この本を書いたと言われています。
「菜根譚」は、日本に江戸時代末期に伝わり、多くのひとに愛読されてきました。
全176のことばが載った文庫本。
ホームで待つ間や、電車に揺られながらぱらぱらと
気分や体調によっても、響く言葉は変わってくるから
しばらくは飽きずに眺めていられそうです。
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061
無理に心を変えようとしない
水は波がなければ穏やかであり、鏡も曇りさえなければ自然と輝いている。
これは人の心も同じで、本来は清らかなのだから、無理に清くする必要はない。
濁らすものを取り除けば、自然と清くなる。
また、楽しみも無理に探さなくてもよい。
心の中の苦しみを取り除けば、自然と楽しい気持ちになってくるものだ。
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いつもの平穏な日曜日に感謝をこめて。