ことばの力を信じられそうな。
2016.06.23
ふと目を上げた先のステッカーに釣られて購入したそれは
読みだしたら止まらなくて
途中なんども目頭が熱くなるものでした。
アマゾンでの紹介文には、こうあります。
-OLが選挙のスピーチライターに。
言葉のもつ限りない可能性をハートフ ルに描いた青春小説。
スピーチの極意もお教えします。
お気楽なOL・二ノ宮こと葉は、密かに片思いしていた幼なじみ・今川厚志の 結婚披露宴で、
すばらしいスピーチに出会い、思わず感動、涙する。
伝説のス ピーチライター・久遠久美の祝辞だった。
衝撃を受けたこと葉は、久美に弟子入りし……。
「スピーチを聴いて感動することは無い。」
とは言いたくない
と思えるような小説でした。
なかでも、感銘を受けた一節をここに。
・・・・・
困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
三時間後の君、涙がとまっている。
二十四時間後の君、涙は乾いている。
二日後の君、顔を上げている。
三日後の君、歩き出している。
とまらない涙はない。
乾かない涙もない。
顔は下ばかり向いているわけにもいかない。
歩き出すために足があるんだよ。
君のお父さんとお母さんが君に与えてくれた体を、大切に使いなさい。
そして心は、君自身が育てていくんだ。
大らかに、あたたかく、正義感に満ちた心に育ててやりなさい。
・・・・・