100年超えて生きるとは。
2016.09.20
この国では100歳を超えて生きるひとが6万人を上回ったという。
平均寿命もますます延びて、
“老人”とはいくつのことを指すのだろうかと思うくらいに
このごろ元気な高齢者が多くなりました。
ところで、自分はいくつまで生きるのだろう。
答えの出ない(自分の)寿命について考えても仕方ない…
篠田桃紅著「100歳の力」にあった、
尊敬してやまないという葛飾北斎のことばをここに。
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私は六歳の頃から、ものの姿を絵に写してきた。
五十歳の頃からは随分たくさんの絵や本を出したが、
よく考えてみると、七十歳までに描いたものには、ろくな絵はない。
七十三になってどうやら、鳥やけだものや、
虫や魚の本当の形とか、
草木の生きている姿とかがわかってきた。
だから、八十歳になるとずっと進歩し、九十歳になったらいっそう奥まで見極めることができ、
百歳になれば思い通りに描けるだろうし、
百十歳になったらどんなものも生きているように描けるようになろう。
どうぞ、長生きされて、この私の言葉が嘘でないことを確かめていただきたいものである。
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