書くひとごとの味わい中華。
2016.10.07
山フーズ 小桧山聡子さんが寄稿されていると知り、
久しぶりにBRUTUSを購入。
「町の中華」の特集号でございます。
“私の一皿”で、23名が、23の私の一皿を上げています。
23皿は、当然ながら全部違って
ラーメンや麺を言う人もいれば、焼売やから揚げ、なかにはオムライスを上げるひともあり
食を自由にたのしむひとたちが、寄せ集められた美味しそうな特集に。
小桧山聡子さんの一皿は、「叙楽苑のゴマ入りもち団子スープ」。
場所は、新宿の歌舞伎町、路地裏にあるというから
行こうと思えば行ける距離。
ちょっと勇気を振り絞って、一度はクーロンズゲートの世界へ足を踏み入れてみようか
台湾料理を平らげたあとに、
温かいスープに浮かんだゴマ入りもち団子を、レンゲで口に運ぶのを想像しています。
23の料理は、それぞれまったく違うものだけど、
執筆するひとからにじむ味わいが、文章になって表れているのが面白いな。
このひとは、きっと、ふうふう言いながら一目散に食べてるんだろうとか
このひとは、レンゲを持つ手まで嬉しそうにしてるんだろうとか
このひとは、この一皿の前に、2.3品はきっと食べてるんだろうなとか
食事にかけるスピード感や、間の置き方まで伝わるエッセイ。
たまには、いつもと違うものを食べてみるのもいいなと思う。