辞書を読む。
2016.10.14
ふとしたことから、国語辞典に興味が湧いた私は、
紀伊国屋書店でこの本に出会うことができました。
帯にあることばに、辞典らしからぬ響きを感じたのです。
「乾き切った日本語の大地に豊饒の雨をもたらす辞典の発想革命」
と、柳田邦男氏が推薦されています。
手に取ってみると、ことばの意味を説くだけでなく
抽象語や多義語の詳しい解説が目に留まります。
抽出されていることばは、どれも、説明してと言われたらことばに詰まりそうなものばかり
恥ずかしながら齢50を前にして、
日本語の奥深さや日ごろの自分の適当さを
つくづく感じているのです。
辞書を引き始めると、そのことばの意味から無数に広がる世界がみえて
その連想ゲームもまたおかし。
あき【秋】
四季の一つ。太陽暦では、ふつう九月から十一月まで。
陰暦では七月から九月まで。
また、暦の上では立秋から立冬の前日まで。
というわけで、いまは秋。
ことしは11月6日(日)までとなります。
「秋の日は釣瓶落とし」という慣用句に、その様を子どものころ見た井戸に想う。