“永い言い訳”を観て。
2016.10.17
西川美和監督作品「永い言い訳」を観てまいりました。
劇場で映画を観る機会が増えたのは、
夫婦50割引で、1,100円で観られるから。
大きなスクリーンに映し出される作品は
やはり見ごたえが違います。
あらかじめネットで席を予約したら、並ばなくてもすいすい行けて
ありがたいことでございます。
さて、“永い言い訳”はといえば
じんわりと、しみじみと思い出されるシーンがいくつも思い出されます。
海辺のシーンはまるで絵画のような美しさでした
塾から帰るバスでのシーンは、せつなくて
事故の第一報を受け取った後の幸夫さんの慌てぶりを、引いて映しているのが素晴らしくて
月日の経過を、伸びた髪で感じられるのもまたいとおかし。
家族が、ある日突然に亡くなるということは
いったいどんなことなのでしょう。
ここ数年の災害は、それを想像するには十分で
でも、考えようとすると、すぐに頭の中でそれを止めてしまいます。
それでも生きていく。
生ある限り生きていく。
いまはそれしかないのかな
あることを心から感謝して