「皮膚がこころをつくっている」
2017.04.15
資生堂が発行する花椿が、大幅にリニューアルされました。
資生堂グローバルイノベーションセンター主幹研究員 傳田光洋(でんだみつひろ)さん
監修の、肌と触覚の関係に迫る考察に興味を覚えます。
-皮膚がこころをつくっている?-
皮膚はこれまで、わたしたちの身体の境界をつくり、外の世界に接触するための媒体であると考えられてきました。皮膚の荒れは体内の疾患やストレスの表れであるなど、あくまで皮膚は身体やこころの「内側」が外に出てきたものである、と。しかし、ここまで見てきたように、皮膚には、さまざまな情報を受け取るセンサーがあり、触覚がそれを活性化する一方で、情動や精神的ストレスなど、わたしたちのこころに及ぼす作用にも、皮膚が大きな影響力を持つことが明らかになってきたのです。(中略)言語化されない、文字どおりの「肌感覚」が、わたしたちの身体やこころのありようを形づくっているのです。(後略)
わたしたちが、佐伯チズ氏の主宰する美容学校で学んだとき
皮膚は最大の臓器であり
体内の疾患やストレスが表れるセンサーだと学習しました。
メラニン色素の生成は身体を守っているのだということも
この考察は、それだけじゃなく
肌を整えることで感覚も整えられることを示唆しています。
目や耳で受け取るものだけでなく
肌感覚というもうひとつの自覚を、磨いていく。
肌を整えることのたいせつさを
いつもと少し違う視点で気づくことができました。
この世界を、たくさん感じて生きていくために
毎日のスキンケアをていねいにしよう。