興味の矛先。
2017.07.02
はじめて興味を持ち始めたのは、テレビ東京「吉祥寺だけが住みたい街ですか」を
観てからでした。
監督ぺヤンヌマキ…響きから言ってきっと女性だろう、ペヤングがよっぽど好きなのだろう。
そんな風に思ったのを覚えています。
ドラマを最終話まで観て、
ぺヤンヌマキさんが作り出すものをもっと観てみたくなったのです。
いまは便利な世の中で、検索したらすぐに調べられるから
文庫本「女の数だけ武器がある。たたかえブス魂」を手に取ることができました。
ブス、地味、存在感がない、女が怖いetc…コンプレックスだらけの自分を救ってくれたのは、アダルトビデオの世界だった。働き始めたエロの現場には、地味な女が好きな男もいれば、貧乳に興奮する男もいて、好みはみんなバラバラ。弱点は武器になるのだ。生きづらい女の道をポジティブに乗り切れ!全女性必読のコンプレックス克服記。
あらすじを見て、
アダルトビデオの現場に働く女性って何?と驚き
それと、コンプレックスを克服することがどう繋がるのか想像できなくて
興味津々となりすぐに読みました。
どう面白かったかを伝えるために、本に添えられた雨宮まみさんの文をすこし。
これは、昨年急逝された雨宮まみさんが、
ぺヤンヌマキ作。AV女優の世界を描いた舞台「女のみち2012」での
オフィシャルブックに書き下ろした文章です。
クライマックスの場面で劇場内に大きな笑い声が響き渡った。コミカルに描かれている場面だし、笑っていい場面なのだろう。けれど、爆笑の渦の中で泣いていた人を私は何人も知っている。笑われる女の、こっけいな努力を重ねる女の痛みを知る人は、会場の嘲笑がまるで自分に向けられたもののように感じたはずだ。(中略)彼女の舞台に、わかりやすいヒロインはいない。お手本になるような女はいない。それこそが、「現代的」ということなのではないだろうか。
そして、このことばが見事につながっていた。
「私たちはこれからも一緒に生きていきましょう。」