先日の、帰宅ラッシュを迎えた最寄り駅での出来事です。
隅っこに、ランドセルを背負った男の子が
小さく丸くなっていました。
泣いてるのかな、寝ちゃったのかな…
すこし気になりつつもそのまま家路を急ぎます。
すると、人波を脇目もふらずに逆流する女子高生
一目散にその男の子のもとへ駆け寄っていきました。
お姉ちゃんが弟を迎えに来ていたんですね。
「寒かった?」と、顔を覗き込むようにして聞いています。
あゝ、これも母性なのかもしれないと
家路がほかほか温かくなったのでした。
愛情とはこういうこと。
ひたむきに相手をただ思いやる。
