自伝を読む。
2019.05.21
国際政治学者として、テレビでよく見ているひと
三浦瑠璃さんの初の自伝を読みました。
「孤独の意味も、女であることの味わいも」
身の上におきたさまざまなことを、文字に起こしていく作業は
どんな体験なのでしょう。
自分の経験でさえ、ときに記憶は塗り替えられたり消されたり
傷が深ければ深いほど、それを言語化することは避けたいと思うもの。
ー子どもを喪った体験を言語化しはじめたのも、七年経ってからだった。そのきっかけは、自分にしか汲み取れない言葉がそこに眠っていることに気が付いたからだ。ちいさな物語かもしれない。けれど、それは私にしか残せないものだったから、私は私の愛する人たちのためにも、そして無数の私のためにも、書いておこうと思ったのだった。
味わい深い文章でした。