「悲しみの秘儀」
2020.11.14
隙間から覗く景色が好きなので、スクランブルスクエアにあるTSUTAYAが好きです。
欲しい本が具体的に浮かばないときでも、ふと立ち寄ってみる
本とは不思議なもので、何万冊と並んでいようとも、目が合う一冊に巡り合えることがある。
若松英輔「悲しみの秘儀」が、それでした。
人生には悲しみを通じてしか開かない扉がある。宮沢賢治、須賀敦子、神谷美恵子、リルケ、プラトン―名著に記された言葉をひとつひとつ掘り下げ、著者自らが味わってきた深い悲しみの意味を探し求めた26の美しい文章。大切なものを喪い暗闇の中にいつ人に、静かに寄り添う書。文庫化に際し「死者の季節」増補。解説・俵万智
深い悲しみを味わったことが、私にはまだ訪れていないのかもしれない。
悲しみに深さがあるのかということすらわかっていない。
ただ、悲しいときに、それを言葉で表現することはできないということだけはわかる
読み進めるだけじゃなく、身体に染み通る言葉として読もうとおもった。