哲学者 池田晶子さんなら。
2020.11.21
哲学者池田晶子著「人間自身 考えることに終わりなく」を読みました。
2007年に腎臓がんにより急逝される直前までの連載をまとめたものとして
『墓碑銘』を読みたくて手に入れた本
読んで、お墓参りまでしてるわたしは、すこし変わったひとなのでしょう(笑)
池田晶子さんがもしことしを見ていたら、いったい何とおっしゃるのだろう
そんなことを考えて、答えはもちろん出ないけれど考えながらこうしています。
ものごとは本質しか見ない、と明快にペンで語るこの方の言葉を
ことしほど聞いてみたいと思う年はない。
“正月”についての文章もあって、
いまならどんな祝い方が出来るのかちゃんと考えてみようと思いました。
ー生きているのだから、いつ死んでも当たり前なのに、よくまあ一年間も、何事もなく、御無事で。そういう眼で、人を眺めていることがある。存在の奇跡性に気がつくと、人生の風景は明らかに改まるのである。(続く)『お正月の復権』