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まず読んでみる。

2021.03.06

岡潔さんと小林英雄さんの対談を収録した「人間の建設」を読んでいます。

 

有り体にいえば雑談である。しかし並みの雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性…主題は激しく転回する。そして、そのすべての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。

 

まず見返しをみて、おふたりはほぼ同じ年に生まれていたのを知る。

小林秀雄(1902-1983)岡潔(1901-1978)

 

そして読んでいて、まずわからない。おふたりが何をおっしゃっているのかわからない。

わからないけど、まずは読んでみる。

 

小林 ベルグソンは若いころにこういうことを言っています。問題を出すということが一番大事なことだ。うまく出す。問題をうまく出せば即ちそれが答えだと。この考え方はたいへんおもしろいと思いましたね。いま文化の問題でも、なんの問題でもいいが、物を考えている人がうまく問題を出そうとしませんね。答えばかりだそうとあせっている。

岡 問題を出さないで答えだけを出そうというのは不可能ですね。

 

 

毎日の暮らしのなかでありとあらゆる小さな決断が繰り返される。

本質的なことに気づいて、ぶれないで生きること

問題をきちんと自覚できているのか、考えて考えていつかわかるときが来るかもしれない