東京都美術館「吉田博展」
2021.03.25
没後70年 吉田博展、桜でにぎやかな上野の杜へ出かけました。
吉田博(1876-1950)は若くして父を亡くし、家長として画業で一家を支えます。
幾度もの海外体験を通じて東西の文化に触れながら、画家としての才能を発揮していきます。
49歳にして木版画に挑戦した、画業後期を巡る見ごたえのある展示でございました。
会期は3月28日(日曜)までとなっています。
お時間ございましたら、ぜひおでかけください。
その木版画は、淡く繊細な空の景色まで見事に表現されています。
摺師と共に、極限まで完成を目指しました作品は、重ねた摺数の平均は30数度に及ぶのだそう
同じ版木を用い、摺色を替えることで刻々と変化する大気や光を表したそれは、
一日の時間の経過まで再現されているものもあり。
ひとつひとつ、目を皿のようにして眺めたくなるものばかりでした
図録も、ポスターも、絵葉書も購入して帰路につく