「デカローグ」
2021.05.15
ふと時間があったので、イメージフォーラムで上映中の「デカローグ」を観てまいりました。
10ある連作のなか、ちょうど9作目の60分間に滑り込みます。
「デカローグ」
1988年に、ポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキが発表した連作集。「デカ」は数字の“十”、「ローグ」は“言葉”を意味する。旧約聖書の「十戒」を下敷きに、現代に生きる人々の日常生活の地平に存在する孤独と愛の苦悩を鮮やかに描き出す心揺さぶる珠玉の10篇。
ポーランドの、ある巨大団地に暮らすひとびとの社会的背景をえぐるのではなく、
それぞれの心の内を表現しようとした作品は
いまの私たちにも、十分考えられる動きだと感じられました。
訪れたことのない遠い国、ポーランドの冬の寒さや空の色。
置かれた家具や生活の様子など
異国の文化に触れる一時間は短くて、オンラインツアーをしているようでもありました。
旅に出たい。その気持ちが一層、強くなりました。