子どものころ、母はいつもNHKラジオをかけて、台所に立っていました。
音楽も、ゆるやかなテンポの声も、時折読まれるリスナーからの葉書も、その雰囲気が大好きでした。
ラジオを聴きながら、
家と学校しか見てなかった子どもが、もっと広い世の中について想像していたのかもしれません。
テレビはアニメとドリフターズだけだった子どもには、
ラジオから得る情報が、大人の世界を垣間見るものでした。
中高生になると勉強をしてるふりして、深夜ラジオを聴きました。
いま思えばどれも懐かしい。
ラジオを聴きながら家事をするのも、また佳き。